儲ける社長のPDCAのまわし方
先日、読んだ本がとても参考になりました。このホームページをご覧頂いているみなさまにも、是非、お薦めしたく一部抜粋内容をご紹介します。KADOKAWA/中経出版「儲ける社長のPDCAのまわし方」株式会社武蔵野 代表取締役社長小山昇著
カリスマ社長としても有名な小山昇氏ですが、たくさんの書籍を出版されています。大変勉強になり、お薦めです。
経営とは「環境適応業」です。
分秒の単位で変化する市場・お客様に、いち早く自社を対応させていけるかどうか・・・。
会社が生き残れるかどうかの鍵は、99%ここにかかっています。
現状に甘んじることなく、変化し続けることが社長の責務です。
時代の変化は、自分の会社の都合を待ってはくれません。
時代の変化は、自分の会社の都合を置いていきます。
したがって、「変わらない」会社は時代に取り残され、やがて潰れる。
あらゆることが猛スピードで変化する時代にあって、「現状維持」は「後退」と同じ。
「後退」の行きつくところは、倒産、買収、消滅しかありません。
変革とは、時代やお客様の都合に合わせて、会社の組織を変えることです。
私は「目標数値を高く持つ」ことを常に心がけていて、
「5年後に売上を2倍にする長期事業計画」を立てています。
「5年で売上2倍」にするには、「対前年比115%」で成長しなければ達成しませんから、
かなり大きな目標といえるでしょう。
そのうえで、近年は、不要な残業を減らす方向で業務改善を進めています。
つまり、わが社の社員は、「仕事をする時間を減らしながら、
対前年比115%をクリアしなければならない」わけです。
私が「残業を減らしながら、売上を5年で2倍にする」という計画を立てると、社員は何と言うか。
口をそろえて、「無理だ」と言います。
人は、変化を嫌い、現状維持を好みます。
したがって、「今年の売り上げの伸び率は103%だったから、来年も対前年比103%でいいや」と
甘く見積もってしまいます。
ですが、甘い目標では「これまでの延長線上だから、少し頑張ればできそう」と考えてしまい、
やり方を変えようとしません。
一歩で、「無理だ」という判断を詳しく見ていけば、
「今と同じやり方では無理」「今と同じ考え方では無理」「今と同じ人では無理」であることがわかります。
「今と同じ考え方」「今と同じやり方」「今と同じ人」では、変革できません。
変革をするには、「新しいこと」に取り組まなければならないのです。
「新しい」とは・・・、
・ほかの人は成果を出しているけれど、自分はまだやっていないこと
・ほかの業界では常識でも、自分の業界ではまだ常識になっていないこと
・すでにあるものの組み合わせを変えること
です。
「他の業界で実績が出ているやり方」=「業界の非常識」を取り入れたほうがいい。
非常識とは、「他の業界でうまくいっていることを、自分の業界で最初に実行すること」です。
儲ける社長のPDCAのまわし方
KADOKAWA/中経出版 定価1500円(税抜)
著書:株式会社 武蔵野 代表取締役社長 小山 昇